コードを1行も書かずにウェブアプリを作る時代が来ています。AIに日本語で指示を出し、設計からコーディングまでを任せる「AI駆動開発」の全体像をつかんでいただきます。
この研修を終えたとき、皆さんは「自分の業務課題をウェブアプリとして形にし、社内で共有するイメージ」を持てるようになっています。
プログラミング経験は問いません。日本語でAIに指示を出せれば、それが開発の出発点です。
前半では環境を整え、チェックリストアプリでClaude Codeの操作感を掴みます。後半では本日の最終成果物であるPDF文書比較ツールをセットアップし、Claude Codeでカスタマイズします。最後に、作ったアプリを社内で活用するための道筋もお伝えします。
ソフトウェアの作り方は、この数年で3段階の変化を経てきました。
プログラマーがコードを1行ずつ書く。設計書を作り、実装し、テストする。すべて人間の手作業です。
GitHub CopilotのようなツールがコードをAI補完する。タイピングは減るが、開発者がコードの方向性を制御する点は変わりません。
人間は「何を作りたいか」を日本語で伝え、AIが設計からコーディング、修正まで一貫して行います。プログラミング言語を知らなくても、動くアプリが手に入ります。
Claude Codeはターミナル(黒い画面)で動作するAI開発ツールです。VSCodeのエディタ画面と組み合わせて使います。
「HTMLファイルを作って」と指示するだけで、必要なファイルを自動生成します。フォルダ構成まで考えてくれます。
「ボタンを押したらカウントが増える機能を追加して」のように、やりたいことを日本語で伝えればコードに変換します。
画面が真っ白になった、ボタンが動かない。そんなときも「エラーを直して」と伝えれば、原因を特定して修正します。
「このファイルは何をしているの?」と聞けば、コードの内容を日本語で解説してくれます。学習ツールとしても優秀です。
従来の開発では「プログラミング言語を学ぶ」が出発点でした。AI駆動開発では「何を作りたいか考える」が出発点です。技術的な実装はAIに任せ、人間は業務知識と判断力に集中できます。
赤い文字が表示されても慌てないでください。エラーが出るのは「何かを試した証拠」です。Claude Codeにエラーメッセージを見せれば、多くの場合そのまま解決してくれます。
まず「動くもの」を作ることが最優先です。見た目は後から整えられます。機能も1つずつ足せばいい。最小限で動くもの(MVP)をまず手に入れてください。
同じ指示を出しても、AIの回答は毎回少し異なります。隣の人と見た目や動きが違っていても問題ありません。それがAI駆動開発のおもしろさでもあります。
「こんなこと聞いていいのかな」と思う必要はありません。講師に声をかけてください。画面をそのままにしておいてもらえると、原因がすぐに分かります。