SESSION 01

AI駆動開発入門

コードを1行も書かずにウェブアプリを作る時代が来ています。AIに日本語で指示を出し、設計からコーディングまでを任せる「AI駆動開発」の全体像をつかんでいただきます。

13:00 - 13:20(20分)
座学
INTRODUCTION
本日の到達ゴール

この研修を終えたとき、皆さんは「自分の業務課題をウェブアプリとして形にし、社内で共有するイメージ」を持てるようになっています。

プログラミング経験は問いません。日本語でAIに指示を出せれば、それが開発の出発点です。

4時間の流れ

前半では環境を整え、チェックリストアプリでClaude Codeの操作感を掴みます。後半では本日の最終成果物であるPDF文書比較ツールをセットアップし、Claude Codeでカスタマイズします。最後に、作ったアプリを社内で活用するための道筋もお伝えします。

前半
環境構築 + ミニ業務アプリ
後半
PDF文書比較ツール
まとめ
振り返り + 次のステップ
LECTURE
AI駆動開発とは何か
3つの開発スタイル

ソフトウェアの作り方は、この数年で3段階の変化を経てきました。

STAGE 01

従来の開発

プログラマーがコードを1行ずつ書く。設計書を作り、実装し、テストする。すべて人間の手作業です。

  • 専門スキルが必要
  • 時間がかかる
  • 品質は書く人の力量に依存
STAGE 02

AI支援開発

GitHub CopilotのようなツールがコードをAI補完する。タイピングは減るが、開発者がコードの方向性を制御する点は変わりません。

  • コード補完で生産性向上
  • プログラミング知識は必要
  • あくまで「補助」の立場
STAGE 03 ── 今回の研修で体験するもの

AI駆動開発(Vibe Coding)

人間は「何を作りたいか」を日本語で伝え、AIが設計からコーディング、修正まで一貫して行います。プログラミング言語を知らなくても、動くアプリが手に入ります。

  • 日本語の指示(プロンプト)が開発の起点
  • AIがファイル作成、コード生成、デバッグまで実行
  • 人間は「レビュアー」として品質を判断する役割
  • 開発のスピードが桁違いに速い
Claude Code でできること

Claude Codeはターミナル(黒い画面)で動作するAI開発ツールです。VSCodeのエディタ画面と組み合わせて使います。

ファイルを作る

「HTMLファイルを作って」と指示するだけで、必要なファイルを自動生成します。フォルダ構成まで考えてくれます。

コードを書く

「ボタンを押したらカウントが増える機能を追加して」のように、やりたいことを日本語で伝えればコードに変換します。

エラーを直す

画面が真っ白になった、ボタンが動かない。そんなときも「エラーを直して」と伝えれば、原因を特定して修正します。

コードを説明する

「このファイルは何をしているの?」と聞けば、コードの内容を日本語で解説してくれます。学習ツールとしても優秀です。

従来の開発との決定的な違い

従来の開発では「プログラミング言語を学ぶ」が出発点でした。AI駆動開発では「何を作りたいか考える」が出発点です。技術的な実装はAIに任せ、人間は業務知識と判断力に集中できます。

参考リンク
Claude Code 公式ドキュメント Visual Studio Code
MINDSET
研修に臨む心構え

エラーは前進のサイン

赤い文字が表示されても慌てないでください。エラーが出るのは「何かを試した証拠」です。Claude Codeにエラーメッセージを見せれば、多くの場合そのまま解決してくれます。

完璧を目指さない

まず「動くもの」を作ることが最優先です。見た目は後から整えられます。機能も1つずつ足せばいい。最小限で動くもの(MVP)をまず手に入れてください。

隣の人と違って当然

同じ指示を出しても、AIの回答は毎回少し異なります。隣の人と見た目や動きが違っていても問題ありません。それがAI駆動開発のおもしろさでもあります。

わからなければ聞く

「こんなこと聞いていいのかな」と思う必要はありません。講師に声をかけてください。画面をそのままにしておいてもらえると、原因がすぐに分かります。

COMPREHENSION CHECK
理解度チェック
Q1. AI駆動開発で、人間が担う最も重要な役割はどれですか
A プログラミング言語の文法を正確に書くことAI駆動開発では、コードはAIが書きます。人間がプログラミング言語の文法を覚える必要はありません。
B 何を作りたいかを明確に伝え、生成物の品質を判断すること正解です。AI駆動開発では、人間は「企画者」兼「レビュアー」です。要件を的確に伝え、出来上がったものが意図通りかを確認する力が求められます。
C AIが生成したコードを1行ずつ手動で修正すること修正もAIに指示して行えます。手動でコードを書き直す必要は基本的にありません。
Q2. Claude Code はどこで動作しますか
A Webブラウザ上のチャット画面それはClaude.ai(ブラウザ版)です。Claude Codeはターミナル上で動作する別のツールで、ファイル操作やコード実行を直接行えます。
B VSCodeのターミナル(黒い画面)正解です。Claude CodeはVSCode下部のターミナル画面で動作します。エディタでファイルを確認しながら、ターミナルでAIと対話する形で開発を進めます。
C スマートフォンのアプリClaude Codeはデスクトップ環境(PC)で使うコマンドラインツールです。スマートフォンでは動作しません。
Q3. 開発中にエラーが表示された場合、最初にやるべきことは何ですか
A PCを再起動するエラーの多くはコードの問題であり、再起動では解決しません。まずはClaude Codeにエラーの対処を任せてみてください。
B 最初からやり直すやり直す必要はありません。エラーはAIが直せる場合がほとんどです。
C Claude Code にエラーメッセージを見せて修正を依頼する正解です。エラーメッセージにはAIが修正するための情報が含まれています。「このエラーを直して」と伝えるだけで、原因特定から修正まで行ってくれます。